今日、振袖とよぶのは、袖丈が二尺四寸(約九一a)から二尺八寸(約一〇六a)の中振袖をさしていたが、今では身長が伸びて袖丈が三尺(約一一四a)から三尺三寸(約一二五a)の婚礼衣装の定番になっている大振袖(本振袖)も加わる。袴に合わせて着装する小振袖は二尺(約七六a)から二尺三寸(約八七a)ほど。訪問着の袖丈はそれより短く一尺三寸(約四九a)から一尺八寸(約六八a)。大振袖や中振袖は、全面に絵羽を行き渡らせたものが多く、色合いと柄ゆきともに派手やかな明るさ、華やかで晴れやかな雰囲気に包まれた、若々しさを感じとる彩りを特色づけている。