「描絵(かきえ)」とは、着色料を筆類に含ませ、布地の被服に意匠を直接描き表す技法である。語の初見は室町時代前期の文献に所載されている。
顔料は描いている途中で概ね修整可能だが、染料を毛筆に含ませて絹地に一気呵成に描く当描絵は、やり直しが利かず“一発勝負”の手法と言える。