着色料を筆類に含ませ、布地の被服に意匠を直接描き表す技法である。語の初見は室町前期の文献に所載されている。昨今、俗に素描(すがき)ともよぶ。 筆の一筋が精彩を決めて描き直しが効かない、絹地に染料(油絵の顔料とは異なる)で表す打(ぶ)っ付け描き。 樹木が靄(もや)に霞(かす)んで静まり返る湿潤の深山幽谷情景を濃淡の諧調で柔和なさまに描いた水墨山水画。