名古屋帯の太鼓と腹(前)の箇所に染料で描く。手先から胴二巻分を半分に折って仕立てるので前帯が半幅になり、袋帯より長さが短く利用範囲が広い名古屋帯。太鼓箇所もたれ先を折り返し太鼓裏にして一重太鼓で袋帯より結び易く帯扱いもたやすい。帯幅は九寸、長さは約一丈三尺強、太鼓の幅は八寸。仕立は松葉仕立てや額縁仕立てではない名古屋仕立て。 視覚で秋涼の清涼感を慕って、暑さを凌ごうとする思いが、夏の季から用いるようになる。